池上の音楽複合プロジェクト

Ryuichi Sasaki
4. 10月 2022
All photos by Neoplus Sixten Inc.
敷地は池上本門寺の近く、周囲には寺院や住宅が建ち並ぶ閑静な場所。散策路に面し、且つ向かいにはカフェがあるなど、緑の多い周辺環境に歩み寄るように、多くの植栽やベンチのあるオープンスペースを設けた。ランドスケープデザインはプラットデザインが担当。
1階に音楽ホールのエントランスが見える。
音楽ホールのボリュームの南側に居住者用のアプローチ。部分的に外壁が斜めに浮き上がり、音楽のリズムをイメージした表現。
音楽ホール、賃貸とオーナーの住居部、アプローチが複雑に絡み合い、この建築の個性的な建ち姿をつくっている。
まずは中央奥のエントランスへ。
ホワイエ。音楽ホールと居住部の兼用となる。
左手に音楽ホール。右手前にピアノが置かれた音楽練習室があり、時間借りができる。
奥には外部からのエントランスが見えるように、音楽ホールを中心として回遊型の動線で多様な空間を体験できる。
外壁で見られた立体的な意匠が、照明に姿を変え空間のアクセントとなっている。
音楽ホール “IDEAREVE IKEGAMIホール”。天高は約6m、台形平面で80人収容可能。半日・1日単位で借りることができ、演奏会を行える。入居者は割安で借りることができるそうだ。
この後、左の角にグランドピアノが常設される。また右奥の開口を開放することで、外部との同時利用も可能にしている。
音楽ホールでは壁に傾斜が付けられ、音が壁同士反響しにくいように設計される。また照明を兼ねた反射板がリズムを可視化したような反射板が散りばめられている。これらは音響設計の専門家と進めた。
ピアノが置かれる辺りにはスポットライトや、吸音するカーテンも取り付けられる。
次に賃貸住居へ。賃貸は14住戸で、うち13住戸が防音仕様だ。
外部階段より賃貸住居へ。1階エントランスホールからエレベーターも利用できる。
階段室を見返す。池上本門寺の参道階段からインスパイアされた。
各住戸は完全防音のボックスインボックス構造。
グランドピアノが載せられるサイズのエレベーターが設置されているので、各住戸に搬入可能だ。
バルコニー側は二重サッシュで防音。
最後にオーナー住居へ。北側斜線による片流れ屋根の南側は2層分まで持ち上げ、大きなハイサイドライトで目一杯の採光。ルーフバルコニー越しに近隣の緑を借景とする。
雁行しながら居住空間を分節し、手前からリビング、ダイニング、個室へと連続していく。
個室には一部4階がある。ロフトでは開口が設けられないので、ひとつのフロアとした。
広いルーフバルコニーはホールの上にあたる。雁行するボリュームがよく分かるオーナー住居は、シンプルに積層された賃貸棟に対して、ここでも音楽のリズムを彷彿させる外観としている。
佐々木龍一さん。「ここで生活しながら勉強、創作、練習、音楽発表までできます。多様な音楽生活・活動がハイブリッドに組み合わされるようにプログラムする計画です。」
【池上の音楽複合プロジェクト/IDEAREVE IKEGAMI】
プロデュース:八木工務店
設計監理:佐々木設計事務所
構  造:寺戸巽海構造計画工房
音  響:永田音響設計 / 小野朗 
ランドスケープ:プラットデザイン
照  明:ライティング創
施  工:八木工務店
建築主:K-M-T

構  造:RC 造、地上4階建
建物用途:共同住宅
敷地面積:614.14 m²
建築面積:305.35 m²

IDEAREVE IKEGAMI

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