川辺直哉による目黒区の「上目黒の住宅」

Neoplus Sixten Inc.
29. 6月 2015
Photo by Neoplus Sixten Inc.

敷地面積89m2、建築面積51m2、延床面積90m2。木造2階建て。
 

一見3階建てに見えるが上部は2.5階。

前庭には自転車置き場が施工中。

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細く続く路地の突き当たり。隣と同時に分譲された敷地だが施主はこちら側を選択。

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玄関を入るとホールが2/5を占め、右側3/5が居室になるような構成だ。
 

右手前の鏡張りの戸が下足入れ、次に子供室、主寝室、水回りと続く。

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子供室。お子さんは男の子2人。造り付けの家具がシンメトリーに設えられている。

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 階段より先も土間のように洗面台、浴室へ連続する。
 

子どもたちの遊び場になることが想像できる。

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路地がそのまま土間に連続する様子がよく分かるカット。

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2階へ上がると正面にバルコニー。建物裏側は外壁を設け隣家からの視線を遮り、左と上からはたっぷりの採光。
 

床は1階と同じタイルを用い半屋外的な空間を表現。

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振り返ると1階土間から高さ6.4mの大開口があるように解釈できる。さらに右に高めの開口、トップライト、居室への大きな開口(左)などが軽やかに仕上げられ開放感はたっぷりだ。

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施主はこの抜けを望み敷地を選んだ。当初ハウスメーカーに設計を依頼したところこの抜けは全く考慮されず、「もっと大きな窓を付けて欲しい。」と頼んだところ、「防火やサッシュの問題で “無理” です。」と言われたそうだ。しかし現実には目の前に無理であるはずのものがクリアされ存在している。
 

ちなみにハウスメーカー2社に依頼した設計はほぼ同じ計画が上がってきたとのこと。

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居室へのシーンの切り替えは高さ3mの門のような開口を介して行われる。
ホール側の壁面にはピアノが置かれる予定。

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居室側は北側斜線による屋根勾配も相まって包まれるような空間に。
 

奥はキッチンで、その上はロフトスペース。

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振り返るとリビングスペース。(幅約2.5m)

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キッチンにもホールに向けた開口(右)が小さく設けられており、手元が明るくなるし、1階の子供の気配を感じることが出来る。

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2.5階は書斎やホビースペースとして。左はロフト。
 

路地は100m以上見通せる。逆に言えば100m先からでも室内が見えるということだが、それは十分理解した上で、遠くから我が家を眺めながら帰ってこられる楽しみがあるそうだ。

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川辺直哉さん(前)とお施主さん。

「ご覧の通り建物に向かいの路地がそのまま入ってきたような計画です。土間・ホールと居室を明確に分け生活のシーンをアクティブに切り替えられます。」と川辺さん。

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