蓮山居
東京都品川区, 2023
【最大ボリューム×法規制適合のアルゴリズム】 袋小路の突き当たりにある敷地は、隣接小学校屋外プールに面する南西側角と天空以外を、配管が露出する隣家の背面や側面で囲まれていて、閉塞感が漂っていた。そこで計画建物を、これら風景を遮蔽するように、接道長さ僅か2Mを残して、ぐるり...
花藏院 府中市霊園「ようようの庭」
東京都府中市, 2023
–区画の集合から全体論へ– 社会の変化に対応した「偲びの場」が必要とされている 少子高齢化やライフスタイルの変化により、2021年には平均世帯人員が2.37人まで減少、単独世帯の割合は29.5%まで増加するなど家族形態は多様化しており、家族意識の中心は祖先崇拝=死者から、...
麻布の別邸
東京都港区, 2020
日常と非日常の間 都内に建つ別邸である。施主からの要望は唯一「自宅にないもの、足りないものをモダンな空間で構成して欲しい。」ということであった。 この建物は一般的な意味での住宅=日常とも、別荘=非日常とも異なり、それは日常と非日常の間にある住宅であり、日常を拡張する、ある...
拳山荘
東京, 2018
街とシームレスに繋げる公共空間 立川は長年東京のベッドタウンとして発展し、近年駅周辺は再開発によって近代的な街へと変貌をとげている。新市街を抜けると、再開発の影響からか、古い屋敷街に多くの集合住宅や駐車場が無秩序に混在する街並へと雰囲気が一変する。 拳山荘周辺も例外では...
八聖殿
埼玉, 2015
「生」に関わる場として、寺を街に開放する 近年、都市化に伴う地域共同体の衰退が、祖先崇拝をはじめとする日本人の宗教意識を変化させ、日本の多くの寺院の財政基盤である寺檀制度を弱体化させている。このような時代的傾向に呼応するように登場する納骨堂という新たな墓の形式は、代々継承す...
朱合院
東京, 2013
敷地は幹線道路と商店街の通りに挟まれた、まるで川の中州のような街区にある。朱合院では新たな境界面によって公私を活性化しようとする動的な姿勢と、公共であろうとする静的な姿勢の2つの異なる次元で公私の関係調整を図っている。 建ぺい率の最大限度80%で建築し、残りの20%はコモ...