御手洗龍の個展「New Nature」展

Ryu Mitarai, Neoplus Sixten Inc.
12. september 2019
Photo by Neoplus Sixten Inc.

御手洗龍による初の個展「New Nature」展。会場は南青山のプリズミックギャラリー。
[New Nature / Ryu Mitarai Exhibition, Tokyo]

展覧会概要
「住宅から公共まで様々なプロジェクトが進行する中、本展覧会を通し、今考えていることを切り取ってかたちにしてみました。自然と人工が融和し、さらにそれ自身が生きた新しい環境をつくり出していく、そんな建築をめざします。そこに生き生きとした場をつくり出す新しい幾何学を発見していきます。」

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「New Nature」の副題に「新しい幾何学でつくられる小さな生態系としての建築」とあり、御手洗さんは以下のように定義した。
・成長する幾何学を持つ建築である。
・部分と部分の関係によって自己組織化された建築である。
・やわらかく構造化された外を持つ建築である。
・不均質でゆらぎを内包した建築である。
・環境の循環を促す構造を持った建築である。

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自然と人間の融合、自然が持っているルール・役目・目的などを建築に引き上げられたら面白いな、と御手洗さんが日頃から漠然と考えていたものを、この展覧会によって言語化・視覚化することを試みた。

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プロジェクトを解説するパネルには「New Nature」の視点で分析・考察が書かれているので会場で是非確認してもらいたい。

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〈みらいの図書館〉 コンペ応募案

皮付きの丸太をそのまま柱とした。柱にはiBeaconが埋め込まれており書籍や情報を端末にダウンロードできる、本のない図書館。

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会場にはこの皮付きの丸太をイメージしたインスタレーションも展開されている。筆者が訪れた際はまだ準備されていなかったが、現在は柱にQRコードが添付されており、スマホやタブレットで読み込むことで仮想の展示空間が現れるという。
また模型の傍らにiPadが置いてあるが、AR(拡張現実)技術を用いて現実=模型の中に仮想の人を歩かせることができるものだ。

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〈松原児童センター〉 進行中

50年以上前に完成し、老朽化のため大規模な建て替えが進んでいるた巨大な松原団地(埼玉県草加市)内の施設。

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構造的に安定するヴォールト構造を採用し前後を大きく開口。さらにヴォールトを前後で高さを変え、互いに重ね合わせることでキャンティレバー状の大屋根となり変化のある空間を生みだす。

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〈The New Nature〉 架空プロジェクト

目黒川沿いに設定した敷地に、御手洗さんの夢を描いた美術館、図書館、スポーツ施設、レストラン、自然、工房などからなる複合文化施設。

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自然のもつ営みがそのまま地面からせり上がり、小さな生態系をもつ建築。スラブは厚さ4mの土で構成されており、雨水が浸透しながら濾過され、地下の貯水槽に溜まり飲用水としても利用できる。

御手洗龍さんが「AR(拡張現実)技術を用いた模型展示」を紹介。
現実の世界にデジタル映像を重ね合わせるというポケモンGOに似た技術。模型の屋根や壁を3D上で作ってマスキングしているので、歩いている人が模型の屋根の奥にいる場合は消えるように設定され、自然に見えるようにしてある。
 

【New Nature/御手洗龍 展】
会期:2019年9月7日 ~ 10月26日
時間:平日10:00 ~ 18:00、土日祝13:00 ~ 18:00(入場無料)
会場:プリズミックギャラリー(東京都港区南青山4-1-9 1F)
詳細:www.prismic.co.jp/gallery/works/?p=3012

【関連プログラム】
トークイベント① 浅子佳英+御手洗龍
日時:2019.9.14(土)16:00 ~ 18:00

トークイベント② 福島加津也+末光弘和+御手洗龍
日時:2019.9.21(土)16:00 ~ 18:00

トークイベント③ 平田晃久+百田有希+御手洗龍
日時:2019.10.5(土)16:00 ~ 18:00

トークイベント④ 高塚章夫+南俊允+御手洗龍
日時:2019.10.19(土)18:00 ~ 20:00

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