サポーズデザインによる「マツダ 高田馬場店」

Neoplus Sixten Inc.
9. 十一月 2016
Photo by Neoplus Sixten Inc.

敷地面積1,565m2、延床面積3571m2。地上3階、地下1階。鉄骨造/地上、RC造/地下。
マツダが進める「新世代店舗」のコンセプトを基に、よりブランド訴求に重点を置いた店舗計画で、サポーズが手掛けるのは「目黒碑文谷店」に次いで二店舗目だ。

Photo: Suppose Design Office

外観の一番の特徴は流れるようなラインを持つルーバー。夕景ではアップライトがルーバーから洩れ新しい街の風景を作っている。

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うねる陰影はファサードが3次曲面を描いているからだ。カーデザイン用の3Dソフトを駆使してデザインされ、車のボディーのようであり、疾走感を表現している。

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アルミパネルを1枚ずつ曲面加工してあるため繋がりが滑らかだ。

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ファサードの内側はテラスになっており周囲を植栽が覆っている。奥に車がなければカフェにしか見えないスペースだ。
テラスの上部に屋根はない。明治通りが都市計画道路のため、建て替えによって7mのセットバックを求められており、その7m分をテラスにして必要に応じて解体可能な状態としている。

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植栽は線の細いものを多く植え、少しの風でも揺れ動くことで疾走感を表している。

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ショールーム内はダークな床に木張りの天井。スポットライトで車を照らし、間接照明が周囲を包む美術館の雰囲気。

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車が美しく見えるよう演出しつつ、木と異素材の組合せで高級感を醸し出しながら、温もりと親しみやすさのバランスを取った。

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ショールーム奥にはドリンクウンターが、、、

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ショールーム(内)、インナーテラス(半外)、テラス(外)と内と外がグラデーショナルに連続したカフェのような空間にしているためだ。

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テラスでは天気が良ければルーバーから洩れる日の光の下で寛くこともできる。
椅子やローテーブルはオリジナル。

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ショールーム壁側は手前からレセプション。

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商談ブース。

Photo by Neoplus Sixten Inc.
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キッズスペースなどが、掘り込まれた洞窟のように並ぶ。

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マツダのブランドコンセプトをイメージしたオブジェやグラフィックが並ぶシェルフ。碑文谷店でも強調されているスペースだ。

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「車が美しく見える」ことにこだわった空間は、マツダのコンセプトカラーである赤が良く映える。

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マツダデザイン本部長 前田育夫さん。
「車は商品ですが我々デザイナーにとっては『作品』と言えます。その作品が美しく見える空間を建築家とコラボレーションして作り上げました。」「和の美意識を取り入れ、"間” を大切にし、縁側(テラス)によってショールームの敷居を下げ、お客様をお迎えする場となるようにしました。」

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サポーズデザインオフィス 吉田愛さん。
「碑文谷店と比べ高田馬場店の大きな違いは、駅が近く人通りが多いことです。町ゆく人が『ちょっとここで寛ごうかな』とふらっと入って頂けるようなデザインを心掛けました。」「幅60mものファサードデザインは初めての経験でした。カーデザイン用の3Dソフトと、幅7mもあるスクリーンを使った実物大のシミュレーションなど、カーデザインと同じプロセスでデザインするのも刺激的でした。」

【マツダ 高田馬場店】
・設計/デザイン:サポーズデザインオフィス
・デザイン監修:マツダデザイン本部
・施工:西武建設株式会社
・造園:SOLSO
・詳細:www.kanto-mazda.com/lp/new_takatanobaba

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