釜石市民ホール TETTO

岩手, 2017

東日本大震災で被災した市民会館の再建計画。2014年にプロポーザルコンペによって選ばれた。被災後の釜石市中心市街地に賑わいを取り戻すことが最大の目的。 ホールA(838席)、ホールB(218席)、ギャラリー、練習室などからなり、震災復興を目指す釜石市民の文化的活動拠点として...

代々木西原テラス

東京, 2016

12住戸のコーポラティブ集合住宅。敷地は、東京山の手の起伏と緑の多い地域であるため、視線を交わしながら前面道路の桜並木や、隣地の敷地内緑地を手元 に引き寄せることを狙った。住戸タイプは、フラット型7戸、メゾネット型2戸、屋上ペントハウスを含めたトリプレット型3戸である。それ...

YIH

東京, 2014

台東区谷中の路地の奥にある小住宅。寺院に面した敷地からは、連なる墓石越しに樹形のよい柿の木と、大きなしだれ桜が見える。この風景は、おそらく江戸時代から現代まで変わらないものであろう。 1平方キロに約18,000人が暮らすこの辺りには、多くの寺院が集まっている。...

谷中テラス

東京, 2012

台東区谷中、言問通りに面した長屋形式9戸のコーポラティブ住宅。計画前そこには大正期の屋敷が建っていた。戦災による延焼を免れたこの地域の資産とも言えそうな母屋に加え、蔵や石畳、祠や石灯籠、古井戸などには、まるで時間が吸着しているかのように感じられ、それは谷中の町に対して自分が...

MOH

神奈川, 2012

敷地の外周には桜、梅、栗、柿など、花や実をつける樹木が大きく育っていた。それらを活かした庭を作ることと建物の配置計画とを同時に考え、平屋建ての変形十字形プランとした。 施主は夫婦+子供一人。市街地でのマンション暮らしをやめ、緑豊かな山あいの環境に新しい住まいを...

KES

東京, 2009

バイクガレージ付き集合住宅。住戸数7。建物前面に広がる住宅地、その向こうに見える新宿の高層ビル群への眺望を活かした構成。1階の天井高を低く抑え、2・3階の居室の天井高を3.4mにした。その高さを活かし、浴室を半階持ち上げている。その床下空間は、アイデア次第でさまざまに利用できる。

DST

東京, 2009

代官山町には坂道や階段状の路地が多い。散策が楽しい、新しい発見に遭遇する空間。その階段状路地を設計に取り込んだ。敷地内に設けた路地状の空地は、そのまま上階へつながっていく。階段を上がると、まちの見え方も少し変わる。空地が、隣接する屋敷の古い庭とつながっていることに気づく。

MTH

神奈川, 2009

階段・トイレ・浴室・収納などを含むうねった白い壁面は、空間を緩やかに分節する。同時に、窓からの刻々と変化する光を受け止めるスクリーンともなっている。神奈川県西部の丘陵地に建つ住宅。バイクのためのビルトインガレージ、ケーキづくりのためのキッチン、眺望とコストが主な設計要件だった。

STYIM

東京, 2007

多様な住戸タイプを持つ集合住宅。全54戸。立体パズルのような構成を、そのままファサードに表現。柱型や梁型のないRC薄肉ラーメン構造を採用し、圧迫感のない明るい室内を実現。

NYH

愛知, 2006

柱がない建築。弧を描く厚さ9mmの鋼板が床を支えている。その薄い壁は、構造体であると同時に、仕事と生活が混在する空間を穏やかに分けている。デザイナー夫婦のためのスタジオ兼用住宅。敷地が狭いため工場仮組みを行い、ユニット化し搬入建方を行った。

GSH

東京, 2006

狭い敷地でも建物内部の有効面積を最大限に獲得できる外殻構造。1,2階は店舗、3,4階はSOHO、5階は施主の住居。外壁を兼ねた構造体は、わずか4.5mm厚の鋼板を使ったセミモノコック。造船技術で造られた。

空蓮房

東京, 2006

台東区にある寺院の庫裡に増築された写真専門ギャラリー。約3m立方の主展示室と、長方形平面の副展示室。壁・天井・床の境目をなくした。その内部にたたずむと、究極の狭さが徐々に無限の広がりに変わっていく。美術家、吉原悠博とのコラボレーション作品。

富弘美術館

群馬, 2005

群馬県みどり市、大小33個の円い部屋からなる美術館。地元出身の詩画作家星野富弘氏の作品を収蔵展示する。星野氏の作品が持つ柔軟と強靱さ、抽象性と具象性、単純さと複雑さ。これら相反する質の異なる空間を同時に併せ持つ建築をめざした。

TEM

東京, 2004

路地奥の狭小地に建つ長屋形式の集合住宅。屋根面全体がテント膜のトップライトになっている。3戸のトリプレット型住戸。その内部に、天空から柔らかい自然光が降り注ぐ。

MEM

千葉, 2004

分節されたファサードが示すように、間取りも内装もすべて異なる13の住戸。松戸駅前という高い利便性から、多様な利用形態を想定した。各階で水回りの位置も異なるため、逆梁工法を採用し、床下の梁ふところで設備配管を行っている。