SG house

Yo Yamagata
30. novembro 2020
All photos by Forward Stroke
敷地は横浜郊外にある市街化調整区域内の丘陵地。 南と東が勾配の急な道路に接する角地で道路のレベルは高低差が5.5mほどある。
右手の柿は土地のシンボルツリー。この柿を回り込むようにアプローチを設けた。
南東側。道路が2階レベルまで上がるので、視線を配慮して高窓にしている。
南西側の俯瞰。庭の既存樹木をなるべく残しながら、それらを1階からも2階からも愛でる事ができるような構成になっていることが分かる。
元の家の外構部をそのまま活用し、家族の記憶を留めたアプローチ。
エントランスホール。二つの世帯の玄関は共通で、1階は親世帯、2階が子世帯となる。中央に客間としても使う和室。右手にいくとLDKへ通じる。
1階、親世帯のLDK。市街化調整地域の丘陵の風景が広がる。
振り返ると中庭。猫を数匹飼っているので、中庭は猫の遊び場になる予定。
左奥に前出の和室が見える。右に行くと水回りや寝室となる。
中庭からLDKを見る。中庭は1階では東に開き、2階では西に開いていて2方向に抜けるため、光が入りやすく風が通り抜ける。四季折々に表情を変えるマルバノキを植えた。
畳敷きの小上がりを設けた母親の寝室から。
父親の寝室には以前の家で使われて階段を流用し、猫用のロフトへ接続させた。
玄関ホールへ戻る。階段は建物の外形に合わせ放射状の大きな塊とした。その下に収納を設け、和室の奥から出入りできる。
階段を上がるとガラス引き戸を介して子世帯のLDKへ。照明は以前の家で使われていたものを流用。
2階LDK。1階のLDKとは90度向きが変わる。
ダイニング・キッチンからそまま連続するテラスへ空間が広がる。
テラスからの夕景。
テラスへは子供室が面する。左は家族共用のウォークインクローゼット。右手は主寝室なので、この部屋への出入りは、主寝室を通るかテラスを通ることとなる。
主寝室。
主寝室を抜けると中庭に面した明るい洗面室へ。
浴室には小さなバスコートを設けた。
洗面室から。写真では分かりにくいが、庭や緑地に向かって扇状に開いている。
「この住宅では建築そのものより、樹木のまわりに生まれる空間に関心があったと言っても過言ではないです。コロナ禍のため、工事中の建築主との打合せは室内ではなく外で行いました。暑い日には玄関脇の柿の木陰に椅子とテーブルを並べて行いましたが、風が通り抜け思いのほか気持ち良かったのが印象的でした。常日頃感じていたことですが、建築がどんなにがんばっても、1本の木がつくる木陰の空間の気持ちよさにはかなわない。そんなことを考えながらつくった住宅です。」と山縣洋さん。
 
【SG】
設計監理:山縣洋建築設計事務所
構造設計:坂根構造デザイン
施工:株式会社 木村工業

用途:住宅
構造規模:木造 2階建て
敷地面積:520.17㎡
建築面積:153.61㎡
延床面積:274.97㎡
 
Posted by Neoplus Sixten Inc.

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