白井屋ホテル

Sou Fujimoto
18. abril 2021
All Photos Neoplus Sixten Inc.

藤本壮介建築設計事務所による群馬県前橋市の「白井屋ホテル」。創業300年の旅館を改修と新築し再生した客室25室のホテル、フォトレポート。[Shiroiya Hotel by Sou Fujimoto Architects]

話題のホテルではあるが、写真を断片的に見ただけでは全体的なつくりと、空間表現の実感がわからなかったため訪問した。(取材ではなく見学)
まずは既存状態。旅館から「ホテル白井屋」として転換した際の1970年に竣工した建物。2008年に300年続いた歴史に幕を降ろしたが、ジンズホールディングス代表の田中仁が主導する、前橋を活性化させる活動の一環で2014年に再生プロジェクトが始動し、藤本事務所に声が掛かった。写真はGoogleストリートビューより2012年の様子。
既存と見比べると正面右手の階段室外壁を一部抜き、2階中央の開口を塞ぎ、換気ダクトが覗いているのが分かる。右手の通路へ入ってみる。(写真は全てiPhoneで撮影)
通路はピロティかと思ったが入ってみると躯体がむき出しで空が見えていた。
途中ホテルのフロントエントランスがあり、それを過ぎるとはつられた後が荒々しい壁にロゴ・マークが。
通路を過ぎると "あの" 土手が現れた。
通路を見返す。土手が湾曲しながら客室が口を開けるように並んでいるのが分かる。
もう少し下がるとこのように。右の既存改修部を「へリテージタワー」と呼び、土手部分は新築で「グリーンタワー」と呼ぶ。
こちらも写真で見たときは客室の一つかと思ったが、、
東屋だった。
東屋の横の階段で下まで降りてみる。
正面の国道側と裏側では高低差がおそらく3m程ある。敷地と手前の赤い歩道の間に川が流れており、かつて川と土手がこれと同じような風景を見せていたのかもしれない。
土手を上って、ヘリテージタワー内へ。右手がフロント、右奥にレストランと、ロビーのさらに奥がラウンジ(カフェ)へと通じる。
レストランはその名も「the RESTAURANT」。東京青山の「フロリレージュ」のオーナーシェフ川手寛康が監修するホテルのメインダイニング。
そしてむき出しの躯体が頭上に現れる。
高い。想像していたよりずっと高い4層の吹き抜け。縦横に走る柱梁が力強くもあり軽やかでもあり、何かわくわくするする感じが沸いてくる。
既存建物の平面半分ほどのスラブを4階まで抜き、柱梁だけを残し、モルタルで表面を補修してある。かつての客室の窓はハイサイドライトとなり、トップライトと共に吹き抜け空間を自然光で包み込む。
柱梁に巻き付くのはレアンドロ・エルリッヒのインスタレーション「ライティング・パイプ」。夜には全く異なる雰囲気となる。
螺旋階段から上は宿泊者専用エリアとなる。
ラウンジ奥での見返し。
左を向くとカフェのカウンターと厨房。
植栽の木々は年ごとに成長し、数年で異なる雰囲気に包まれていることだろう。
【白井屋ホテル】
設計・監理:藤本壮介建築設計事務所
施工:冬木工業

SHIROIYA HOTEL
www.shiroiya.com
群馬県前橋市本町2-2-15
2-2-15 Honmachi, Maebashi City, Gunma Pref., Japan

Posted by NeoplusSixten Inc.
 

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