フランク・ロイド・ライトへのオマージュ 2019

Kazuyo Sejima, Yuko Nagayama, Keita Suzuki
21. novembro 2019
Photo by Neoplus Sixten
All photo by Neoplus Sixten

会場は南青山のヤマギワショールーム「yamagiwa tokyo」。2017年にライト生誕150年を記念してスタートした企画展「HOMMAGE TO FRANK LLOYD WRIGHT」は、本年で3回目。ショールームに入ると手前にオリジナルの 〈TALIESIN 2〉、そして歴代のオマージュ作品が6台並ぶ。
隣に今回の新作が3台。
〈FORM OF LIGHT – 透明な明かり〉 妹島和世 (Kazuyo Sejima)
受注品、価格未定
透明なアクリル球を積み重ねた。タリアセンのように同じ形が連続し裏表のないどこから見てもきれいな形として空間に現れる。昼間はアクリルが周囲の光を柔らかく反射し、空間に溶け込むように佇み、暗くなると明かりとともに形が浮かび上がる。時間の移り変わりや置かれる場所によって様々に表情を見せ、柔らかい光がかたちをつくる。
〈TALIESIN LIGHT〉 永山祐子 (Yuko Nagayama)
受注品、¥750,000
ライト建築の有機的で重厚な空間から繊細で軽やかな空間へ、時代と共に変化する建築に合わせタリアセンを現代的に読み替えた。オリジナルの要素はそのままに面の構成から線の構成へ。素材を薄く細く突き詰めることで構造物としての存在は消え、さらに遮光板のスチール表面に風景が映り込む事で空間に溶け込み、光のみが浮かび上がる。
〈TALIESIN ELEMENTS〉 鈴木啓太 (Keita Suzuki)
受注品、¥900,000
物を生む現場からデザインを考えていたライト。帝国ホテルのタイル制作では新しく工場まで作ったという彼を称え、考えたのは「今彼が生きていたら、どのような素材と技法に挑んだのか。」ライトの建築や装飾に見られる正方形から着想を得て、3Dプリントで成形したセラミックパネルと、日本の伝統的な焼き物技術の融合を目指した。釉薬ならではの揺らぎと崩しが空間に表情を生み、ライトの不完全さをも愛でる完成を反映。
手前から2017年発表の
〈GRV2917〉 groovisions 
〈TALIESIN-J〉 橋本夕紀夫
〈PAPER TALIESIN 紙のタリアセン〉 坂茂
こちらも手前から2018年発表の
〈TALIESIN POLYGON〉 伊東豊雄
〈PARTICLE-T2〉 名和晃平
〈TALIESIN+〉 皆川明
【フランク・ロイド・ライトへのオマージュ 2019】
会期:2019年11月21日(木)~ 24日(日)11:00~18:00
会場:yamagiwa tokyo(東京都港区南青山2-27-25 ヒューリック南青山ビル9F)
詳細:www.yamagiwa.co.jp/news/849.html

Posted by Neoplus Sixten Inc.

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