黒崎敏/APOLLOによる住宅「GRID」

Neoplus Sixten Inc.
9. februari 2017
Photo by Neoplus Sixten Inc.

敷地面積310m2、建築面積126m2、延床面積126m2。RC造1階建。
砂利部分は駐車スペース。左奥に花壇があり植物を植えていくそうだ。

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エントランスは北側。南北に緩い傾斜地で、7段上がるアプローチとなる。

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エントランスホール。一気に4m近い天井高の空間が現れ、正面ハイサイドからの光が差し込む。目の前にはマッキントシュのイングラムハイチェア、左にはピカソなどのドローイングが出迎える。

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ホール片側は全面鏡張りの収納。足元には間接照明が設えてある。

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リビングダイニングは南に向かって三面の大開口。強調された柱と梁によって引き締められた空間。左手は全て収納。

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見上げると天井は格子梁で、1,200mm角の「GRID」だ。このサイズをモジュールとして空間が構成されている。

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リビングダイニング奥からの玄関方向を振返る。フランク・ステラの色鮮やかなアートと、吟味して揃えられたモダンデザインの家具がミニマルな空間に映える。

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南を向くと中庭が広がる。両翼に各室がシンメトリーに配されており、右が子供室や主寝室。左に水回りや客間となる。

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敷地の傾斜に合わせて個室への廊下も段差を持つ。

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主寝室。東を向いた全面開口。各部のディテールがシャープな印象。

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水回り。ここも水平垂直のシャープなデザインだ。

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客間。ルイス・バラガンを意識したという開口からはプライベート感のある坪庭が覗く。

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見返すと全面スリットの家具が作り付けられている。オーディオやテレビ、画集などが収まり、普段はラウンジのように使われる部屋だ。

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中庭。土の部分は未施工。集合住宅住まいだった施主は犬を飼うのが夢だそうで、犬のための "遊べる中庭” として計画中という。右側のテラスはリビングと同じタイルで内外を連続させている。

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神殿のようでも美術館のようでもある佇まい。

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APOLLOのシグネチャーとも言える庭の階段をあがると、その裏にもう一つ、トップライトが設えられた小さな空間が確認できた。ご主人の趣味であるユリ栽培のための温室で、ユリ栽培に特化した空調や水回りを備えているこだわりの空間だ。

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「ごく自然にアートと暮らし、本当に必要なものを知っているお施主さんでしたので、そのライフスタイルに合うミニマルな建築は何か、素直に答えを導き出すことができました。庭や温室などをつくる時間を含め、ここで過ごす時間を楽しんでもらえたらと思っています」と黒崎敏さん。

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