写真 © 藤井浩二
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se house

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場所
Niigata
2017

敷地は新潟市西区、築造50年を越す土木擁壁により盛土された造成地に家が立ち並ぶ住宅地。

経年劣化により耐力を弱める擁壁。その内部の土を無くしそこを中庭として活かし、擁壁にかかる負担を減らすことで、これまでの町並みを継承し、
次の50年先にこの「擁壁とともにある風景」を届けることを選択した。
高低差による土圧を支持していた既存擁壁は、その役目を軽減され、それに代わり、幹線道路からの喧騒、海からの北西風、強い西日、
そういった避けたいものから1Fでの日常を守りプライバシーを確保するためのバリアーとしての新しい役割を果たす。

2Fでは木造による壁が生活周囲をぐるりと囲い、同様に避けたいものから生活を守る。
しかしながら、ただひたすらに避けたいものを遠ざけ街から引きこもるのではなく、
擁壁と2Fボリュームの間に設けられた60cmの隙間を介し、
生活は近隣と確かにつながり、
また近隣や幹線道路に庭の緑や生活の灯りを、子供の遊ぶ声を漏らし、外の人、中の人、お互いにとってちょうど良い関係が作られている。

厚い土木擁壁により囲まれた地下のような中庭と個室群、その上に浮かぶ木造のリビング空間。
組成や周辺との繋がり方が異なるこの二つの領域の毎日の行き来は、
潜っては顔を出す、登っては降りるといった単純な運動の中でその時々の快楽や休息を探すといった、
生物にとってすごく当たり前の「快適な状態」を獲得できているように思う。

既存の文脈に添いながらも、擁壁の役割を書換えることによる「土木-人間-建築」の全く新しい関係の提案である。

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