西予市宇和第2駐車場

2017

敷地は国の重要伝統的建造物群保存地区(重伝建)に指定されている、『宇和文化の里』の入り口にある。住民の方とワークショップを行いながら計画を進め、植栽は西予市に自生している樹種の中から選択した。また舗装には芝ブロックを使用し、車が乗り入れることのできる芝敷きの駐車場とした。 ...

げんき歯科・矯正歯科

香川, 2015

本来、日本の木造建築は、ふすまと障子で仕切られて、ほとんど壁がない、透明感そのものの建築であった。しかし、阪神大震災以降、憑りつかれた様に壁の多い建築が当たり前になってしまった。日常的に見る住宅も、壁にわずかな開口部が空いているだけの住宅がほとんどで、透明感がない。プライバ...

版築ハウス

香川, 2014

この建築は、讚岐地方特有の長屋門のような表情を持っているが、ロフトを持つ平屋建ての建築で、1つのむくり屋根を居住部分と客間部分の2つのブロックで支える形となっている。 居間は、木造の木組みを見上げるような空間になっており、キッチンが個室へのパスゾーンとなっている。また...

誠心保育園

香川, 2013

この施設は、待機児童解消のために増築された保育園の幼児棟である。単なる増築計画ではなく、老朽化した既存保育園の将来像を示唆する計画である。面積確保のためだけの増築では、子供の保育を見据えたものにはならない。 ここでは、ロジェ・カイヨワの『遊びと人間』をヒントに計画を進...

ハレルヤ

香川, 2013

医療、福祉の4つのプログラムが共棲するこの施設は、建物中央に配置したアトリウムホールを中心に、緩やかに外部と繋がりながりながら「街」を構成している。 透明性の高い1階は、近隣に開けた施設を目指している。比較的閉鎖的な2階も、アトリウムホールの吹抜けと中庭が1階から3階...

善根湯×版築プロジェクト

香川, 2013

瀬戸内国際芸術祭2013秋-本島の参加作品。 かつて塩飽諸島に栄えた塩飽大工の復活プロジェクトの一環として芸術祭に参加することになった。 この建築は、版築とむくり屋根によるセルフビルドの建築であり、その形から通称「とぐろ」と呼ばれている。多くのボランティアの方た...

うしやまクリニック

香川, 2012

建築がいつの頃からか装飾を脱ぎ捨て、白い箱に修練されている。デコレーションすることにも罪を感じるようになってしまった。ポストモダンとデコンストラクションの後遺症がまだ残っている。表現に意味の無いものはキッチュとされるが、意味があってもその意味すらキッチュなのかもしれない。建...

志度の家

香川, 2010

志度の家は、1970年代に開発され老朽化したニュータウンの一角に立つ。近隣の住宅も建て替えの時期を迎え、ニュータウンの世代交代が始まっていた頃で、今回の建替前の住宅も例外ではなかった。 この住宅では、老夫婦と若夫婦が同居をするが、同居という形はニュータウンでは新世代的...

ガラスのクリニック

香川, 2009

長く外科医院を続けていた診療所が、内科医院へとバトンタッチをするための診療所である。 患者との距離が近い診療スタイルを継続したい意向から、コンビニエンスストアのようで、プライバシーも確保できるクリニックにしたいという要望であった。コンビニエンスストアのような四角いガラ...

イスノキ

香川, 2009

この建築は、弊社の新社屋である。 自社物件を設計するまたとない機会を有効に使おうと、建築的に実験してみたかった様々なことに挑戦した。 ・構造的アクロバット  →ルート1-1の挑戦。 脆性構造をフリーにする。 ・空調的な実験・地下水による冷房  →ペチカ的暖房...

NEST-NEST

香川, 2006

鳥の巣作りは、枝振りのいい木に巣を架ける種もいれば、外敵から身を守るためにゆらゆら揺れる小枝に巣を架ける種もいる。巣作りの環境は子育てに何が重要かによって異なってくる。おのずとその環境に合わせた巣がつくられる。人の住環境の選択も同様である。生活的な立地がもともとあり、選ばれ...

CONSERVATORY

香川, 2005

クライアントは植物の種や流木を素材にする芸術家で、自然収集家とも言えるほど多岐にわたり植物を収集している。特にバナナやマンゴーなどの亜熱帯植物をビニール温室で育てていたほどの本格派だ。この住宅は、そうした自然収集家の住まいとしてのコンサバトリー(温室)である。 プラン...

上下歴史文化資料館

広島, 2004

この資料館の前身となる旧岡田邸は、旧街道の中心的な位置を占めるものであり、町民の街並み保存の強い働きかけにより町が入手し、再生利用することとなった。旧岡田邸は、明治の文豪・田山花袋の代表作「蒲団」のモデルとなった岡田美千代の生家として知られており、文学史的な背景にも後押しさ...