Switch Box in House

東京
写真 © 矢野紀行
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写真 © 矢野紀行
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写真 © 矢野紀行
改装前
写真 © ナフ・アーキテクト&デザイン有限会社
改装前
写真 © ナフ・アーキテクト&デザイン有限会社
改装前
写真 © ナフ・アーキテクト&デザイン有限会社
改装前
写真 © ナフ・アーキテクト&デザイン有限会社
建築家
中佐昭夫/ ナフ・アーキテクト&デザイン
場所
東京
2011

中古住宅の真ん中にデッキ材の箱を据えた、内装の全面改装計画。
既存建物は築17年の一戸建て、ガレージ付き半地下コンクリートの上に木造2階の4LDK、さしあたり住むことはできるが、どういう経緯でその間取りになったのか分からない状態だった。

新しいオーナーは夫婦+子供の3人家族。建物中央にホールのような箱状の空間をつくり、そこから夫人が開設する治療院、夫婦の寝室、玄関ポーチ、上階のリビングダイニング、下階のカラオケ室、それぞれへの出入口を設けた。様々な用途の部屋を既存建物内に再配置して、住宅というより複合施設のような構成になった。各部屋間の動線をまとめて関係づける箱状の空間は、いわば間取りのスイッチボックスだ。

箱はデッキ材を使って目透かし張りで仕上げている。その天面には下階へ光が落ちるように大きめの隙間を開け、側面には視線を通さず声が聞こえる程度に小さめの隙間を開けた。2階から地下まで空間の緩やかな連続性をつくると同時に、来客時にはプライバシーが守られるように隙間を調整している。

2階のリビングダイニングでは、箱の天面を家事に適したカウンターの高さとしてあるが、頭上の勾配天井に沿ってハイサイド窓から陽が入るため、天面に上がればサンルームのようにも使える。デッキ材の隙間にフックを取り付けて、絵やハンガー、観葉植物を好きな所に掛けることもできる。屋外に庭がほとんどないので、箱を用いて室内でどれだけ多様な生活風景を展開できるか考えた。

改装前の中古住宅は、不動産市場に多く流通している典型的なものだった。今回は半地下コンクリートの防音性に着目してカラオケ室をつくったが、そういった特性を利用して新たな住環境を整える方法が他にも色々あるのではないかと、可能性を感じている。

-中佐昭夫-

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