太秦の家

京都
写真 © Akira Kita
 
 
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建築家
Maniera Architect & Associates
市町村
京都
2017

かつて多くの映画会社が時代劇映画の撮影場所を置いていたことで知られる京都太秦。寺社仏閣や歴史的風情のあった街並みが少しずつ変わり始めている。そのような状況の中で今回の計画が歴史的風情を残すための起爆剤になればと考えている。
もともとあった建物は築100年を越え、老朽化もかなり進んでいたが大きな赤松と井戸がある広い土間空間が印象的であり、今回の二世帯とした計画ではそれらを活かすことを念頭にプランニングを進めた。
メイン道路の丸太町通りから路地を南へ抜けていくと、一文字瓦を載せた大屋根が伏せており、その屋根に開けられた開口から樹齢150年を超えているという立派な赤松が顔を覗かせている。
趣のあるアプローチを抜け扉を開けると大きな土間空間が現れる。土間空間には緑が配され、壁には伝統の技術によってつくり出された木のタイルがポイントとなっている。吹き抜けでもあるこの空間は一階の親世帯と二階の子世帯との緩衝帯としての役割を担っている。
ご両親の住まう一階は主にフローリング敷とし、壁色も少し落ち着いた色味のものを採用した。中庭は以前よりそこにあった井戸が新しい外装を施して庭をつくる景色の一部となっており、庭に差し込む光が時間や季節の移り変わりを感じさせてくれる。そして部屋の窓や扉を開けると、なんとも心地良い風がフロア全体を駆け抜けてゆく。
無垢の柔らかさを感じられる階段をのぼり二階へ上がると雰囲気が一変する。タイルの続く床に明るい白い壁。若夫婦のための空へ続くような抜けのある大空間が現れる。天井の化粧梁には間接照明が仕込まれており、夜には幻想的な空間を創り出す。
京都市の景観保全地区等には指定されていないこの地域では、同じ様相の住宅が所狭しと建ち並び歴史ある街並みが徐々に失われている。この家が地域の顔となり、また、街並みを守り作っていくきっかけのひとつとなることを願っている。

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