立川ANNEX -倉庫×家-

東京, 2021

倉庫と家の間のディテール  10年ほど前に私たちが設計したアパレルメーカーの本社及びオーナー住宅(以下、本棟)に隣接するアネックスである。用途地域が複数に渡る敷地で、法規制はもとより、構造形式や高さのバリエーションが幾通もあったが、隣の高さ方向に縦に伸びる5階建RC造...

鎌倉浄明寺の家

神奈川, 2019

 古都鎌倉の小高い丘の頂。岩盤の表層を柔らかい土が覆う、この地域特有の地層が形成されている。敷地レベルは入口道路面より表層土分上がっている状態であったが、建物の部分のみ表層土を払い、基礎底盤を直接岩盤に置いた。入口道路から建物までのアプローチも表層土をかき分け緩やかに建物内...

等々力の家

東京, 2017

都市の隙間 - 起伏の残像が残る、細いところで間口2mにも満たない南北に細長く歪な土地に建つ住宅。奥に行くに連れ緩やかにカーブして狭まる敷地境界に沿って4つの小さなブロックを連ね、ブロック毎に雨仕舞や使い勝手により東西方向に片流れ屋根を上下に振幅させている。ブロックのずれに...

赤塚の家

東京, 2013

「距離感」をテーマにした平屋の都市住宅 農地転用により中高層マンションなどが建ち並ぶ周辺環境において、プライバシー確保のため、道路レベルからだけでなく、上部からの見下ろしも考慮した。計画地は都市部としてはやや広く、要望もあって都市部における平屋...

成瀬の家

東京, 2013

複数の軸線をもつ平面と切妻の大屋根 丘陵地にある郊外型住宅街の三差路に面して建つ平屋住宅。 周囲への圧迫感を考慮し、軒高を抑えた切妻の大屋根を架けた佇まいとし、変形した敷地形状と高低差を生かすべく、大屋根の下に敷地に沿って部屋を配...

白金の家

東京, 2013

四周を建物で取り囲まれている与条件において、採光は建物上部から最大限取り入れ、下階へ届ける断面構成とした。最上階にはリビングを配置し、リビング上部の吹抜けに面したルーフテラスやリビングに連続したテラスから、更に吹抜けを介して下階のダイニング・キッチンへと光が降り注ぎ、風が通...

岡崎の家

愛知, 2012

敷地高低差にあわせて室内の床レベルを設定した平屋住宅。片流れの勾配天井に平面上角度を持った2枚の壁を配置することで、平面的にも断面的にも変化に富んだ内部空間をつくり出し、周辺環境にも馴染んだ豊かな場となっている。屋根の架構には、市場に一般的に流通している規格木材である120...

八ヶ岳の山荘

山梨, 2012

自然環境を素直に取り込んだ八ヶ岳の裾野に建つ山荘。冬の寒い時期を考慮し、太陽の光を最大限取り込めるよう建物配置を南に開いた扇状とすることで、常にどこかでひなたぼっこができる間取りを考えた。一方夏は、門型に迫り出した屋根・壁の形態が強い日差しを遮り室内に影をつくるとともに、南...

深沢の家

東京, 2011

木造は安易にはスパンがとばせないことなどの制約があるのは事実だが、その制約こそを木造の特徴と捉え、空間にきちんと落とし込むことを考えた。この住宅においては、市場に流通している一般的な木材を組み合わせた梁とそれを支えるV字柱をならべることで、木造としてはやや大きな空間を実現し...

ポジャギの家

神奈川, 2011

日本の伝統的な畳が敷き詰められた「続き間」は、ある時は襖を閉じて小さな部屋として、そして、ある時は襖を開けて広く使うことができる。この住宅はその「続き間」の概念の進化形である。設計を始める際に、デザイナーであるクライアントより「ポジャギ」という韓国の伝統的なパッチワークを使...

荻窪の家

東京, 2010

街並みに対して圧迫感の少ない佇まいとなるようボリュームを3つの箱に分割して敷地境界に沿って配置し、それらの箱をつなぐ階段を中央に設けた。それにより、箱毎に窓を二方向に設けることが可能となった。箱同士の関係においては、諸条件を考慮して、それぞれの箱の床レベルを設定した。箱と箱...

たまらん坂の家

東京, 2009

 狭小住宅において如何に物理的な広さを確保し、空間に広がり感をもたせるかは普遍的なテーマである。そして、その小さな空間にどのようにモノを収納し、どのように居心地のよい場所をつくりだすかということも合わせて求められる要素である。  そこで、天井懐...

鉄の家

東京, 2008

敷地は東京都心の間口の狭い狭小地(5m×16m)であったため、いかに壁を薄くつくり、上に積層するかが重要であった。この住宅で目指したものは、高い技術を持った職人を必要としない、簡易、かつ、システマチックな工法で、熱環境にも配慮した薄い壁の構造体による、世界中のど...

目白の家 - ギャラリーのある家

東京, 2004

一般に日照の確保が難しいと思われる地下に個室を設けると、極端に日当たりの悪い部屋が生じてしまう。むしろ明るさが最も必要とされるリビングを地下に配置し、その上部の1階に大きな吹き抜けをとってリビングの天井高を確保すれは、地下空間を最も明るく快適なものにすることが可能となる。そ...

王子木材工業本社ビル - 木のサンプル帳

東京, 2002

木材の街、新木場の木材会社のオフィスビル。クライアントが商品として扱う様々な種類の木で構成されたスクリーンを幾層にも重ねることで、前面道路の喧噪 から奥にいくに従い静かな領域へと移り変わる。ファサードのガラス越しに見える木によるスクリーンの積層は、まさに「木のサンプル帳」で...