ル・コルビュジエの芸術空間―国立西洋美術館の図面からたどる思考の軌跡
本展は、2016年に世界文化遺産に登録された国立西洋美術館の本館をとりあげ、ル・コルビュジエがその設計の過程で描いた習作図面をもとに彼の本館構想のプロセスを紹介するものです。
ル・コルビュジエは建築を設計する際、研究を重ねたうえでプロトタイプ(基本型)を作成し、実際に建設される敷地や環境に応じてプロトタイプに変更を加えて完成させるという手法を用いました。所蔵品の増加とともに展示室を増築していくことを基本理念とするプロトタイプ「無限成長美術館」をもとに、彼は松方コレクションを収蔵・展示するための美術館を上野公園に設計しました。
本展は、1)芸術の総合:広場(エスプラナード)、2)螺旋型に鑑賞する、3)卍型に施設を附属する、4)建物のファサードをなくす、5)太陽の光を採り入れる、6)芸術の総合:19世紀大ホール、の6つのセクションで構成されます。現存する302点におよぶ本館設計に関わる資料の中から、厳選した34点の図面やスケッチの複製を用いて、ル・コルビュジエがプロトタイプをどのように日本側の希望と上野という敷地に適応させていったのかをたどります。
- 日時
- 2017.6.09, 09:30 - 2017.9.24, 17:30
- 場所
-
国立西洋美術館
台東区上野公園7番7号
東京都 - 主催
- 国立西洋美術館
- リンク
- www.nmwa.go.jp
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