写真 © Koichi Torimura
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T3

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場所
神奈川県鎌倉市
2019
費用
1億~10億
階数
1~5階

繊細な日本の建築美を意訳したフランス人アーティストのための住宅である。

年中観光客でにぎわう歴史ある古都・鎌倉。夏は海水浴客で賑わう有数の浜辺を眼下に、遠景に日本の象徴でもある富士山を臨む素晴らしいロケーションにこの住宅はある。 クライアントは、フランス出身のアーティストでもあるご主人と、日本人の奥様のご夫妻である。 アートコレクターでもあり、茶道も嗜む、多才で感性のとても鋭いお二人。日本とニューヨークとパリに拠点のあるご主人と奥様が日本に永住し、定住するための住居としている。 海外からのゲストも多く訪れるために、ゲストルームを二つ、和室を擁する、ゲストハウスとしての機能が重視された。 ご要望は、日本の伝統的な手法や作法を随所に感じる建築でもあり、ご自身、また、訪れる人が真に癒される居心地の良い家を造りたい、ということだった。軒先や各所の納まりに日本建築らしいディテールを多用、和の繊細な設えを随所に盛り込み、現代の和風建築として設計している。

数寄屋造りに見る日本の庇や屋根の形状は世界に稀な美しさを誇る。その美しさを意訳した鋭く繊細であり、形が連続する庇を施した。 日本建築は素材そのものの持つポテンシャルを生かしながら力強くも繊細な設計をしてきた。その手法を踏襲し、あまりデザインを施さず、その素材のもつ表情の趣きのみで内装を設えた。様々な日本古来の素材(御影石や和紙など)が採用されている。

道路からはプライバシー重視のために完全に閉じ、景観の良い方向は最大限に開きながら、あたかも人里離れた場所にあるかのように感じさせるために他の構造物が見えないように計画をした。 喧噪から離れ、どこにいても雄大な自然と素晴らしい景観、自然を感じられる配置計画としている。

日本の建築の美意識を盛り込んだ上に、フランスの方独特のインテリアの美学が化学反応を起こし、美しくも機能的な住宅となった。

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