LAXUS
Satoshi Kurosaki / APOLLO
5. 6月 2023
All photos by Neoplus Sixten Inc.
黒崎敏/APOLLOによる東京都大田区の住宅「LAXUS」レポート。異素材のキューブがずれながら重なりテラスを形作る。テラスは内外をシームレスに一体化させ豊かな住環境をもたらしている。
敷地は閑静な住宅街の角地。角地ならではのどこからでも正面に見えるようにデザインした。
建物は木造で、1階の一部に杉板型枠のコンクリート塀と、2階は外壁を樹脂木で仕上げた異素材のキューブがずれながら重なる。
玄関ポーチはキャンティレバーで2.7m跳ね出し、駐車スペースも兼ねる。
玄関周りは溶融亜鉛メッキリン酸亜鉛処理仕上げ。右側は引戸で収納兼駐輪スペースになる。
玄関から。間接照明とダウンライトで静かな雰囲気に。
個室が2室並び、正面がトイレで、左手は階段下まで全て収納だ。
主寝室。外観で見えたずれた部分がテラスなっており多くの植栽が施されている。
2階へ。暗くなりがちな北側にトップライトを設け、自然な明るさをもたらしている。
2階LDK。南側に天高一杯の大開口。北側斜線で天井が傾斜しているが、それが開口に向けて広がっている演出のように感じる。
パトリシア・ウルキオラがデザインしたモルテーニの名作 “ダイヤモンドテーブル” が目を引く。
テラスの外壁は周辺からの視線を遮る高さでプライバシーが確保されている。
大スパンとするため、開口のまぐさはH型鋼を通し、せいの高い桁から鉄骨で吊っている。
家具は施主が以前より所有していた白いモルテーニとポルトローナ・フラウが置かれることが分かっていたので、壁や造り付け家具はニュアンスカラー、天井はウォルナット仕上げた。
キッチンは道路斜線もあって天井を下げ、少し籠もるような雰囲気でリビングとは差を付けた。キッチンは跳ね出した部分であるため、窓際にブレースが見える。
開口は明かり取りにも視線の抜けにも重要だが、隣家が迫るのでポーチに植えた植栽がすぐ伸びてきて視線を和らげる計算だ。
テラスは掃き出しで連続し、アウトドアリビングとして楽しむことができる。
色々な居場所があるので「家に持ち帰った仕事をするのが楽しくなった。」と施主。
水回り。キッチンの隣で家事動線をコンパクトにした。
洗面からは浴室を介してテラスと一体となる雰囲気だ。右の大きな側が扉で開放される。
黒崎敏さん。「プライバシーを確保した中庭からの自然光が空間全体を優しく包み込み、ゆったりとした広がりと特有の静寂感が生まれるよう計画しました。」
【LAXUS】
設計・監理:黒崎敏/APOLLO
構造設計:野村基建築構造設計
照明設計:リップルデザイン
施工:大原工務所
用途:専用住宅
構造規模:木造 地上2階建
敷地面積:136.48 ㎡
建築面積:93.68 ㎡
延床面積:133.43 ㎡
Posted by Neoplus Sixten Inc.
設計・監理:黒崎敏/APOLLO
構造設計:野村基建築構造設計
照明設計:リップルデザイン
施工:大原工務所
用途:専用住宅
構造規模:木造 地上2階建
敷地面積:136.48 ㎡
建築面積:93.68 ㎡
延床面積:133.43 ㎡
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