彦根明による鎌倉の住宅「SKH」

Neoplus Sixten Inc.
1. 3月 2017
Photo by Neoplus Sixten Inc.

彦根明(彦根建築設計事務所)が手掛けた鎌倉の住宅「SKH」を見学してきました。

敷地面積239m2、建築面積100m2、延床面積155m2。木造2階建て。
軒を出した切妻のボリュームと、二層の寄せ棟のボリュームが、庭を囲むように L字型の平面を形成している。

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セットバックを求められた敷地に、緩やかなスロープを持つ大谷石のアプローチと、それに平行して前庭を設けた。鎌倉の雰囲気に合う街路作りを促すような効果もあるだろう。植栽は前回の記事(永山祐子「西麻布の住宅」)同様、荻野寿也が手掛けた。

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玄関を入ると正面に組子の開口。

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半フィックスで引戸ではないのでシェードと言えるだろうか。

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玄関から左は和室。押し入れには唐紙が貼られている。
廊下はシューズクローゼット、トイレ、書斎と続く。

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LDKは二層吹き抜け。2階の壁に見えるのはキャットウォーク。奥のリビング天井にはこの後プロジェクターが取り付けられる。床はチーク。

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キッチンからの眺め。ダイニング越しに中庭やハイサイドライトから空も眺められる。キャットウォークは鴨居の上にも通してあり、2階の居室間を行き来できる。ペンダントライトはヤマギワの "まゆはな”。

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不整形敷地のため、三角形の余剰スペースが生まれるので裏庭として活用し、様々な開口から緑が覗くようにした。

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水回り。洗面には北西の柔らかな光が手元に導かれる。

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浴室はヒバと十和田石で仕上げた。もう一つできた三角形のスペースにも坪庭を設けた。

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中庭ももちろん荻野さんが手掛けた。縁側と縁側を延長したデッキテラスで思い切り庭を活用していく。手前には蹲(つくばい)と筧(かけひ)も配され庭の表情を豊かにしてくれる。

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テラスを囲むようにアオダモやカエデなどの落葉樹を植え、冬は明るく夏は日陰をつくる。低木には常緑樹や季節毎に花を咲かせる植物が植わる。

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室内に戻り2階へ。開口の向こうは子供室。
 

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2階へ上がるとスタディスペースが現れる。水回り同様北西の間接光が勉強にはもってこいだ。

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反対側は主寝室へ。右手ハイサイドライトから視線は遠くまで抜ける。

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鎌倉特有の小山は四季を通じて表情が変わる。これを借景にしない手はないだろう。

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主寝室。右手はウォークインクローゼット。左下に猫穴が見える。

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この後引越を終え、猫はキャットウォークを気に入って使っているそうで、彦根さんもほっと一安心したとか。

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彦根明さん。「お施主さんからは鎌倉らしい住宅を求められました。敷地が広めであったことから中庭を持たせることを前提としながら計画していきました。そして軒や縁側によってらしさと、内と外が繋がり鎌倉の空気を存分に取り込むことが出来ます。」

【SKH】
建築設計:彦根明、内田航平
施工:中川工務店
植栽:荻野寿也

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