HILLSIDE TERRACE 1969-2019 ―アーバンヴィレッジ代官山のすべて―

Exhibition, HILLSIDE TERRACE 1969-2019
9. 11月 2019
Photo by Neoplus Sixten Inc.

東京代官山のヒルサイドテラスが1期竣工から今年で50年、朝倉家150年を記念した展覧会「HILLSIDE TERRACE 1969-2019 ―アーバンヴィレッジ代官山のすべて―」

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ヒルサイドテラス(1/200模型)。オーナーは朝倉家で、中央に見える旧山手通りに面した土地の有効活用と、代官山(鉢山・猿楽)界隈の緑と雰囲気を後世まで伝えられる街作りとして、槇文彦に設計を依頼。左上の1期(1969年)から、右下の6期(1992年)と、右手離れた場所に7期(1998年)の住宅や商業施設、オフィスなどからなる複合施設(アーバンヴィレッジ)。
模型後方緑に囲まれている日本建築が重要文化財・旧朝倉邸だ。

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展覧会会場はF棟のヒルサイドフォーラム。「SDレビュー」会場などでもお馴染みだ。

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展覧会概要:
『朝倉家、ヒルサイドテラスの150年にわたる歩みを、ジオラマ、映像、写真、パネル等によって、建築、まちづくり、文化事業、商業活動等、様々な角度から照らし出す。』

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1期から7期までの変遷。

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南西に位置する第1期のA棟。下に2層の店舗、上に住居。大きなガラスファサードが日本ではまだ珍しかった。

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隣のB棟。A棟同様に店舗と住居の組合せだが、こちらの住居はメゾネットで、キャンティレバーで突き出したボリュームと、奥まった開口が特徴。メゾネットは、近代以降の日本にとっての新しい都市型住宅であり、マスタープランにおける将来の道路に面した住宅のプロトタイプとして想定されていた。
どちらも50年前の建築とは信じられないほど古さを感じさせない。

会場の写真より

当時の工事の様子。

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6期F棟・G棟。性急な開発を望まず、長期的な視野に立って時代や環境の変化に合わせながら進めることを望んだ朝倉氏。1期から25年後に完成したのがこの区画。A棟から次第に建物の規模が大きくなり、それに連れ長期的な変化を考慮する必要が増していったという。
上階の住居部分は後退させ、建物による圧迫感を軽減しつつ、住居部のプラバシーや独立性を確保している。

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F棟とG棟の間は歩道がそのまま広くなるのように自然に敷地へと人を誘導する。街と建築・ランドスケープが一体となる相互関係に配慮されている一例で、ヒルサイドテラスの随所に見られる計画だ。

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展覧会場に戻り、〈ヒルサイドテラスの “住人” たち〉

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〈ヒルサイドテラスの文化活動〉

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〈代官山インスタレーション〉 ヒルサイドテラスが行ってきた文化の発信を代官山地域全体に発展させようという構想でスタートし、2013年までに8回開催された。

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〈SDレビュー〉 槇文彦がアメリカのPA誌が行っている「PA賞」に習い、若い建築家たちのデビューの場と作りたいと鹿島出版に提案してスタート。現在までに38回開催されている。
手前の模型は1985年SDレビューで朝倉賞受賞の小嶋一浩による「氷室アパートメント」。

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〈代官山時代重ねジオラマ〉と、映像〈Hilside Terrace Scenery〉

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ジオラマは、全国から建築学科の学生ボランティアを募り、東京・静岡・名古屋・熊本の学生99名によって約1週間掛けて、東京大学の川添善行研究室で制作された。
単なるジオラマではなく、代官山150年の歴史をエリア毎にパッチワークのようにつなぎ合わせたものとなっている。

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ジオラマの脇には時代を表す色分けと、当時の状況が解説されている。

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この辺りが現在。

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手前茶色の部分が100年前で、大きな庭から斜面の高木が植わっている辺りが西郷従道邸の敷地、その右の枯れ草色の農地になっている辺りが90年前、といった具合だ。

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受付から順路の初め、別室に〈朝倉徳道さん、朝倉玲子、元倉眞琴さんを偲んで〉というコーナーがある。槇文彦さんの弟子で、ヒルサイドテラス・アネックスを設計した元倉さんを偲ぶパネルや書籍も並ぶ。

【HILLSIDE TERRACE 1969-2019 ―アーバンヴィレッジ代官山のすべて―】
会期:2019年11月9日(土)~12月8日(日)月曜休 入場無料
   11:00~19:00(金曜は20:00まで)
会場:ヒルサイドフォーラム、エキシビションルーム
詳細:http://50th.hillsideterrace.com/events

【関連トークイベント】
「ヒルサイドテラスはなぜ50年たっても古くならないのか」
日時:2019年11月9日(土)
出演:槇文彦、門内輝行、北川フラム、妹島和世+西沢立衛/SANAA

「<登竜門>としてのヒルサイドテラス―すべては<SDレビュー>から始まった―」
日時:2019年11月22日(金) 18:30~20:00
会場:ヒルサイドプラザ
出演:隈研吾、栗生明、藤森照信、古谷誠章/槇文彦
料金:一般1,500円/学生1,000円(要予約)

「文化遺産としての旧朝倉家住宅とヒルサイドテラス」
日時:2019年11月19日(火)19:00~21:00
会場:ヒルサイドプラザ
出演:青柳正規(元文化庁長官)、後藤治(工学院大学教授)、山名善之(東京理科大学教授)/槇文彦(建築家)
料金:一般1,500円/学生1,000円(要予約)

「代官山インスタレーションが遺したもの」
日時:2019年12月6日(金)19:00~21:00
会場:ヒルサイドバンケット
出演:北川フラム、槇文彦、代官山インスタレーション歴代入選作家、まちづくり関係者他
料金:入場無料(要予約)
 
Posted by Neoplus Sixten Inc.

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