レンゾ・ピアノ参加の「ABOUT TREES」展/パウル・クレー・センター

Neoplus Sixten Inc.
9. 1月 2016
Photo by Neoplus Sixten Inc.

パウル・クレー・センターは、レンゾ・ピアノの設計により2005年にオープンした美術館。ベルンで育った画家パウル・クレーの作品4,000点以上が所蔵されている。

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緑あふれる丘陵地から迫り上がるような波うつ屋根が印象的な建築。

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3つの波状の丘のひとつであるノースヒル1階部分。奥にカフェテリアがある。
 

その他コンサートホール、セミナールーム、子供美術館など様々なエリアがあり、文化センターとして機能している。

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企画展「ABOUT TREES」に展示されているのは、その名の通り"木"を題材にした作品で、日本人アーティストを含め34名が参加している。太古の時代より生命のシンボルとしてされ、神話やおとぎ話にも登場する木。そして現代においては木と人間は自然環境を語る上で切っても切れない関係にある。すでにそのフォルム自体が自然にできた究極の造形といえる木に対して、それぞれのアーティストがどのように向き合うかが見所だ。

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レンゾ・ピアノ自身は、10本の新しい木を植えるというアクションにより展示に参加している。ピアノはパウル・クレー・センターを設計した当初から、もっと木を植えたいという想いがあったという。今回10年越しの願いが叶ったかたちだ。

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植えられているのはオパールカエデや、フユボダイジュなど。
 

植樹は市民参加型プログラムとして行われた。

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美術館までの道のりに植えられた新旧の木々。枝葉が大きく広がり小道を豊かに彩るようになる時こそ、レンゾ・ピアノが思い描いた真のランドスケープが立ち現れるのかもしれない。

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ABOUT TREES展の本会場へ

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入口には、アメリカを拠点に活動する日本人環境アーティストShinji Turner-Yamamotoによる〈upside-down hanging birch-tree〉。本展のために制作された。

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展示室内には、写真、絵画、インスタレーションなど様々な作品が展示されている。

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スイスの自然に溶けこむようなこの地に相応しい展覧会だ。

【ABOUT TREES】
会期:2015年10月17日〜2016年1月24日
会場:パウル・クレー・センター(スイス ベルン)
詳細:http://www.zpk.org/de/index.html

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