「2017 モダンリビング大賞」授賞式

Neoplus Sixten Inc.
7. 12月 2017
Photo by Neoplus Sixten Inc.
 

年6刊発行されるモダンリビングにはトータル150作品ほど掲載される。各号の読者アンケートで最も支持を得た6作品をベスト6とし、その中からWeb投票によって、さらに年間最も支持を得た作品が「モダンリビング大賞」となる。賞は設計者と施主に贈られる。
 

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今年の会場は南青山みゆき通り沿いにあるMinotti(ミノッティ)Aoyamaショールーム。
 

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1〜2階のフロア全てを借り切って会場となる。
 

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2階にステージ。はじめに志水りえ編集長からベスト6の紹介があり、そのほかの各賞の発表などが続き、会の終盤に「大賞」と「準大賞」が発表された。
 

photo:傍島利浩

【モダンリビング大賞】
照葉の家/NAP建築設計事務所/中村拓志+谷口幸平+山口貴司

photo:傍島利浩

借景によって、都心の住宅地に建つとは思えない緑あふれる住まいを実現した家。マンションが建つ建物南側はあえて閉じ、公園側にあたる北と東を大きく開いた。屋根に傾斜とカーブがあるのは、隣接する大きなクスノキに光が当たるようにするため。これによって、木々は南からの光を受け、北向きの窓からより瑞々しく目に映る。大きな開口から緑の香りまで入ってくる、深呼吸したくなるような都会のオアシスが誕生した。
 

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中村拓志さんと、施主ご家族。
 

photo:川辺明伸

【モダンリビング準大賞】
熱海の別荘/坂倉建築研究所/坂倉竹之助+藏田好博+北山修

photo:川辺明伸

床から天井まで伸びる大きなガラス開口の先に広がるのは、美しい海と空の境界線。都心に暮らす建て主のリフレッシュのためのセカンドハウスは、日常を忘れるような雄大な景色を堪能することにすべてがフォー カスされている。海に向いた東側だけに用いた開口、海の色が映える白を基調としたインテリア、太平洋と一体化するようなインフィニティプール――美しい自然と静かに対峙するための白くニュートラルな空間だ。
 

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坂倉建築研究所 北山修さん。
 

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【ベスト6】
VILLA on the park/Mアーキテクツ/前田康憲+髙山建人

photo:川辺明伸

公園と道路に面した立地で、「プライバシーが守られた開放的な住空間」を望んだご夫妻。完成したのは、 広いテラスとLDKがボーダレスにつながるアウトドアリビング。24畳のLDKに対し、テラスもほぼ同等の22.5畳を確保し、これらをつなぐ間口9.1mの大窓を開けると、50畳近い大空間が生まれる。米杉の天井、水平ラインが際立つ開口部など、細部は和の雰囲気も感じる端正なデザイン。のびやかで美しい住宅だ。
 

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前田康憲さん。
 

photo:下村康典

【ベスト6】
URO house/建築設計事務所バケラッタ/森山善之+竹内典子

photo:下村康典

敷地全体を高い壁で囲い、その中心に置いたL字型の中庭に向けて各部屋を開いたプラン。中庭の周囲はほぼガラス張りで、3階からは住まい全体を見渡すことができる。さらに、ほとんどの部屋が外部空間と開口でひと続きになっているため、敷地面積以上の開放感がある。中庭にはグリーンと合わせてラグジュアリー な外家具を多数配置した。視界に入る景観すべてを美しくコントロールできるのも、壁で囲う利点の一つだ。
 

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森山善之さん。
 

photo:傍島利浩

【ベスト6】
YU Residence/松山建築設計室/松山将勝+野崎泰一

photo:傍島利浩

中庭をぐるりと囲む「ロの字」型の平屋の住宅。外からは無機質にも見えるが、和風の中庭には、赤石を中心にアオダモやシラカシなど落葉樹が植えられ、日本の 四季の移ろいを楽しめる情緒ある空間が広がっている。中庭を挟んで北側は子供世帯、南側は親世帯の二世帯住宅。中庭の長手と短手にリビングとダイニングを振り分けて配置したり、アウトドアキッチンを設けたりと、さまざまな角度から庭を楽しめるよう配慮されている。
 

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松山将勝さん。
 

photo:山本育憲

【ベスト6】
villa OJU/エムズ・アーキテクツ 高橋昌宏

photo:山本育憲

世界最高峰の水まわりブランド、ボッフィのキッチンを中心にプランニングされたヴィラ。天井まである大開口から浅間山の景色が目に飛び込む絶好の場所に、コの字型のキッチンを配置。そこを起点に、ダイニング、リビングを配した。オーク材の床や窓枠、外装のレッドシダー材など、キッチンの木の面材に合わせて全体をデザイン。周囲の悠然とたたずむ大自然に呼応するような、ナチュラルかつ端正なヴィラが誕生した。
 

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高橋昌宏さん
 

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モダンリビング編集部。左は編集長・志水りえさん、右は発行人・下田結花さん。
創刊66年、7年連続の増収増益、かつ史上最高の発行部数だったそうだ。

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中村拓志さんと志水りえさん。
 

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