写真 © Masao Nishikawa
 
 
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NORD

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住所
東京
2015

40代御夫婦が二人の娘と豊かに過ごすための家である。会社経営者の御主人は、北欧旅行を通じて影響を受けたアルヴァ・アアルトのデザインや人々の心の拠り所となる小さな教会を計画のモチーフとした。随所に木のぬくもりが溢れる住空間には、どことなく日本の原風景にも似た空間が広がっている。

  旗竿敷地で四方を隣家に囲まれ、3方向から厳しい斜線制限を受けることから、内部には複雑な屋根形状の空間が広がっている。家族全員の大きな寝室や収納、水廻りをコンパクトにまとめた1階部分とは対称的に、二階は家族全員がゆったり過ごせるおおらかなワンルーム空間を配した。屋根にはSPFを2枚一組で構成した垂木を意匠として現わし、急勾配を生かしたダイナミックな傾斜天井とすることで、空間には繊細さと大胆さの二つの表情を与えている。

  また、北側に設けた細長い天窓を介して取り込まれる拡散光が、ルーバー状の垂木越しに柔らかく降り注がれ、リビングダ2階とゆるやかに切り結ばれ、コンパクトながらも、ツリーハウスのように心地よい子供部屋として広がっている。

  夜にはコーブ照明により垂木が照らされ、昼とは異なるドラマティックな表情が広がる。登り梁を鉄骨にすることでシャー増加し、小屋裏にはあえて壁面を設けず、上部からの手摺のみとすることで空間には独特の浮遊感が生まれている。