私共は、設計の方針としてまず機能面、安全面を考慮します(健康や環境や耐震性への配慮、それらに関する最新技術の導入は大前提です)が、そこからさらに一歩進んで、精神的な充足を求めたいと考えます。それは日常的な心地よさや感動であり、まぎれもなく設計の本質的な部分です。  これらのことは必ずしもコストに比例するものではなく、アイデアや構想次第で生まれてくるものです。シンプルな中にある豊かさ、大胆さと繊細さの両立、時に流されないデザインを大切にすることで、その中から自然との関わり方や光の取り入れ方、素材の選び方などが自ずと方向性を持ち出すのではないでしょうか。これらの事柄を重点に置きながら、一件づつ知恵と魂を注ぎ込むことで、丁寧な仕事をしていきたいと考えています。