千石町通り商店街の家
プロジェクト一覧に戻る- 場所
- 富山県
- 年
- 2021
「足りないものは、その都度商店街で手に入れる。」
自らも雑貨店を営み、物と生活のありかたを丁寧に考えながら暮らす家族のための住宅である。
住居の範囲を少し商店街に拡張してとらえることで生まれた、ワンルームの空間の中は、水廻りなどの最低限の閉じた部屋以外は、スノコ床や障子であ緩やかに仕切られ、広くとられたオープン棚をはじめ、施主によって選ばれた物たちの背景としての場所がちりばめられている。
1階のエントランスを入った吹き抜けの空間は、施主の雑貨店のサテライトショールームのような場所になり、その奥の大きなカウンターのキッチンでは、将来おにぎり屋さんを開業する計画が進んでいる。
2階のプライベートスペースとは、スノコの床やリサイクルの障子によって仕切られることで、互いの雰囲気が伝わるとともに、ストーブからの暖気が建物全体に行き渡るようになっている。
寝室の上に設けたロフトや、可動間仕切、スノコ床によって、ライフスタイルの変化によって、様々にカスタマイズしていくことができるようになっている。
設計
意匠:abanba/番場俊宏、仲田裕貴
構造:ASD/田畠隆志、田畑孝幸
施工
藤井工業/藤井圭一