J-WAVE NIHONMONO LOUNGE

Yuko Nagayama
13. luglio 2020
All photos: Neoplus Sixten Inc.
会場はJR山手線の新駅「高輪ゲートウェイ駅」を出てすぐ、円いテント状の屋根ががいくつも見える。入場は無料だが、Webから事前予約が必要だ。(各イベント参加には別途予約が必要)
Takanawa Gateway Fesの主催はJR東日本。会場は大きく二つに分かれており、ゲートの右側がフード&クラフトマーケット、左側がイベントゾーンとなる
イベントゾーンへ。ここから先が永山さんのデザインとなる。
ホールは右のゲート側から、ホールA「A DAY~ちょっとミライのつながるセカイ~プログラムA 顔認証技術、プログラムB ミリ波通信技術」といったJR東日本の新しいテクノロジーを体験。
ホールB「SPACE TIME JOURNEY~時空を超えるアートの旅~」はビジュアルデザインスタジオ「WOW」が制作・演出を手掛ける最新デジタルアートミュージアム。
ホールCが「J-WAVE NIHONMONO LOUNGE」で永山さんが内装デザインを手掛けた。(※繰り返すがこれらへの入場は事前予約が必須。J-WAVE NIHONMONO LOUNGEは空席があれば当日入場が可能)
振り返ると隈研吾建築都市設計事務所による高輪ゲートウェイ駅舎が迫る。
人工芝の部分はイベントスペース2「COSMOS」。日本初上陸のインタラクティブアーティストJen Lewin Studioによるインスタレーションで、夜には光の世界が現れ、踏むと色が変わる仕掛けになっている。こちらへは会場の入場のみの予約が必要。
ホール。外観は海辺に打ち寄せる波、そしてアスファルトをアイボリーで塗装して砂浜をイメージした。軒を出来るだけ大きく出し、日陰をたくさん作った。
通常テント屋根は二次曲面の円錐型になるが、三次曲面の反った波を表現するために特別な施工となっている。
(Photo: 表恒匡)
夜には違う表情を見せる。
(Photo: 表恒匡)
ホールC「J-WAVE NIHONMONO LOUNGE」へ。
中に入ると日本酒がズラリと並ぶ "Sake Tower" が出迎える。
このラウンジはラジオ局J-WAVEが主催。中田英寿がディレクターを務め、ステージのライブ音楽を聴きながら、全国から厳選した159銘柄の日本酒と予約困難なレストランの料理が楽しめるエンタテインメントレストラン。
支払い方法は、まずWeb予約の際プリペイドのコインを購入→ラウンジ入口で購入したコインを受け取る→スマホでドリンクや料理を注文→オーダーと引き換えにコインで支払う。(追加のコインはラウンジ内で購入可能)
ステージではライブ演奏のほか、平日12:30からはJ-WAVEの番組をゲストを交えての生放送や、別所哲也が代表を務める「Short Shorts Film Festival & Asia」が特別にセレクトしたショートフィルムなども上映される。
ホールの天井は二重の膜で覆われており、膜と膜の間に溜まった熱を、頭頂部より排気する構造。
床も砂浜をイメージして三和土になっているこだわりようだ。
当初、上質な音楽を聞きながら上質なドリンク・フードを皆で楽しむ、ということを念頭にデザインされたが、コロナ禍により定員の半分の入場とし、写真では見にくいが間にいくつも透明のパーティションを設けるといった対策を講じての営業となる。
中田さんが選んだ159銘柄の日本酒は高さ7メートルの "Sake Tower” に並ぶ。ラウンジではこれが20種類ずつ週替わりで提供される。
ちなみに瓶底は強固に接着されており落下の危険性はないとのこと。
各什器も永山事務所のデザイン。合板を組み合わせるようにシンプルな意匠としながら、端面に突き板を使わず「モノ感」が出るようにしたという。座布団もオリジナルで製作し、座り心地が良くゆっくり楽しい時間を過ごせるようにした。
ラウンジの一角には、こちらも中田さんが全国を巡る旅で出会った日本の銘品を販売するセレクトショップ「NIHONMONO TOKYO」が併設されている。
セレクトされるのは料理道具、工芸品、食品など。幅允孝がそこからインスパイアされた書籍をさらにセレクトし、その書籍から抽出された文言が立体文字で上部に浮遊しているデザイン。
そしてヱビスビール130周年を記念したビアカウンターも。こちらも永山事務所による。ビールをイメージしたゴールドを差し色に、ヱビスビールのプレミアム感や無駄の無い美味しさを抽象的なデザインで表現した。
フードメニューも週替わりで提供される。初週に登場するのは西麻布「L’Effervescence」と学芸大学「件」監修の料理。ビールとも日本酒とも合う料理が選ばれている。
>>ラウンジ入場予約
永山祐子さん。「真夏のオリンピックの時期をターゲットにデザインを進めていましたので、暑苦しくない爽やかな波や砂浜をイメージしました。ほぼ完成したタイミングで開催が見送られ、このまま終わってしまうのかと心配しましたが、何とか開催できとてもほっとしています。
【Takanawa Gateway Fest】
会期:2020年7月14日~9月6日、11時~21時
会場:高輪ゲートウェイ駅前特設会場
詳細:www.takanawa-gateway-fest.com

【J-WAVE NIHONMONO LOUNGE】
会期:2020年7月14日~9月6日、11時~21時
会場:Takanawa Gateway Fest内 ホールC
詳細:www.j-wave.co.jp/special/tgf/nihonmonolounge


Posted by Neoplus Sixten
 

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