レベルアーキテクツによる「鎌倉中央公園の住宅」

Neoplus Sixten Inc.
10. August 2016
Photo by Neoplus Sixten Inc.

敷地面積173m2、建築面積69m2、延床面積117m2。木造2階建て。
第一種低層住居専用地域でゆったりと建ち、且つ地区計画により一定割合以上の緑化を求められた。

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南側は擁壁を持った段差になっており、眺望が良さそうだ。元は平屋の大きな屋敷が建っており、3区画に分筆された敷地。
作品名の「鎌倉中央公園」は直接眺めることはできないが北側背後数10mの所から広がっている。

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玄関前には庇を突き出したキャンティレバーのポーチ、奥にはルーバーに囲まれた中庭が覗く。

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ルーバー越しに植栽が透けて見え、敷地反対側の山まで見通せる。敢えて間隔の広いルーバーで、植栽を街に還元する地区計画に配慮した工夫だ。

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中庭は扇型に苔を敷き詰め、シンボルツリーにカエデを植えた。

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 屋内に入ると広めの玄関ホールから、和室、主寝室へと続く。

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和室は中庭とほぼ同サイズで、正対し庭を眺めることができる。

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振り返ると奥にトイレと収納。玄関ホール天井にはフックが備えてあり、ハンギングチェアを吊り下げる予定だとか。

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主寝室。手前中庭に面して書斎を設け、一段上がって舞台のような寝室。
今は広すぎるが、お子さんが大きくなったとき分割し子供室をつくるそうだ。

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寝室の外にはテラス、そして2階にも広いバルコニーがある。テラスにもフックが二つ備えてあり当然ハンモック用だ。

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2階へ。左は水回りで、キッチンからの一直線の家事動線が伺える。

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キッチンに近付くとダイニングと一体の(切り離すこともできる)5.7mのテーブルと、その上に鏡像のように吊り天井が設えられている。

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リビングの南側は全面の大開口だ。

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向かいの桔梗山の緑、春には桜、秋には紅葉を室内に取り込むことができる。

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天井は1m以上の高低差を持ちながら風景に向かって開いており、抑えられたキッチン側から一気に開放するよう演出されている。

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LDKから階段室へ戻る。ガラスの間仕切りと引戸を設え冷暖房効率に配慮した。

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水回り。白い空間に淡い光が差し込む。

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光源は浴室だ。中庭に面し、物干し用のバルコニーをバッファーにしているので非常に開放的で明るい。

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出原賢一さん(右)と中村和基さん(左)。
「お施主さんはこの地域に長く住まれていて、地域ののんびりした雰囲気のまま暮らせるよう望まれました。2階ではカフェのようなLDKで緑を静かに眺め、テラスやバルコニーでは屋外でのアクティビティが楽しめるよう計画しました。」

設計:LEVEL Architects
構造設計:馬場貴志構造設計事務所
施工:株式会社 匠陽

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