数字の森/国立新美術館

東京
建築家
エマニュエル・ムホー アーキテクチャー + デザイン
場所
東京
2017

国立新美術館は2017年1月に開館10周年を迎え、これを記念した「開館10周年記念ウィーク」を実施。これまでの10年の活動を紹介する会場を、これからの未来10年で構成した巨大インスタレーション「数字の森」で彩った。開館以来初めて仕切り壁を一切使わず、いわば大きな無色の箱の2000m2あるホワイト・キューブの展示室に100色の層を重ね、自身最大規模のインスタレーション作品となる色彩と空間を融合させた壮大な作品を創り出した。

2017年から2026年までの未来の10年間を視覚化した「数字の森」。60,000ピース以上にも及ぶ西暦を表した数字「0」から「9」を規則正しく3次元のグリッド上に整列させた。インスタレーションを切り抜いたトンネルの中に入ると、来館者は無限に広がる数字の森の中へ引き込まれる。このインスタレーションは、空間を10層に分けて構成しており、それぞれの層は1つの西暦を象徴する。正面から2017年の2,0,1,7の4つの数字がランダムに並び、2,0,1,8、2,0,1,9・・・と年を重ねる。時のレイヤーを100色で彩り、数字の森の中でカラフルな時の散歩を楽しむ、100色シリーズの新作となった。
森の中には女の子2人と猫1匹が迷い込み、「迷子」を来館者に探してもらう遊び心も盛り込んだ。インスタレーションの両端の壁には、「数字の森」に呼応するように過去10年間の展示ポスター、そして反対側の壁には未来10年を白い数字でシンプルに表現した。今回のインスタレーションは、国立新美術館としては異例の撮影許可とし、様々なメディアやSNSで紹介されたことによりたくさんの人々へと広まった。300人ものボランティアの協力を得て創り上げられたこのインスタレーションは、2万人以上の来館者の心を躍らせた。

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