ガラスのクリニック
香川
- 建築家
- 齊藤正 轂工房
- 年
- 2009
長く外科医院を続けていた診療所が、内科医院へとバトンタッチをするための診療所である。
患者との距離が近い診療スタイルを継続したい意向から、コンビニエンスストアのようで、プライバシーも確保できるクリニックにしたいという要望であった。コンビニエンスストアのような四角いガラスの箱を用意し、その中に外科医院と内科医院の機能を入れ込む。そして、各科のゾーニングを交差させて、共用できる部分を削ぎ取る形で配置することで、各科の特徴を生かしつつ、少人数の看護体制で運営できるダイアグラムを提案した。
ガラスの箱に十字の屋根がかかり、その屋根の下で診療行為が行われる。余ったスペースは緩やかにプライバシーを確保しつつ、光と風を室内に取り込むための庭となっている。
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